人間がパンの歩調に合わせます。パンをおいしく育てるには、その時でしか効果的でない、一瞬一瞬にすべき世話があるのです。毎日のパンの状態にあわせて、配合や作業において細やかな調整をおこなっています。結果として、通常のパン屋さんよりも手間と時間がかかっています。
いつ食べても「そうそう!この味!千賀屋の味!」と思っていただけるために、千賀屋のパン作りには多くの努力と技術と知恵があります。同じ配合であっても、無意識にパンを作ると、たちまち違う味になってしまいます。
たとえば、パン生地の発酵の見きわめや、こね具合において、無意識にデーターだけを頼りにしていては、パンは違う結果を出してきます。
つまり、違う味のパンにずれていってしまうのです。そうではなく、いつも美味しい同様の味となるように、出来上がりのパンを想像しながら、全神経を集中させています。そして発酵状態・発酵時間を見極める技術を身につけ、調整することを可能にし、毎日均一な味のパンができるようにしています。
毎日最高の味を一定に保つため手抜きは一切できません。
美味しいパンを作るための過程において、材料を値段で吟味することはありません。普通のパン屋さんでは、
求め安い価格にするために原材料のコスト制限をすることは当然のことです。しかし千賀屋では美味しいパンを作ることだけを考え、最高の素材をそろえました。
よい素材にはよい生産者がいます。彼らの仕事はパン作りと同じくらい情熱的で理性的です。
そんな環境ではぐくまれた素材は「おいしい」のです。素材を知りつくした生産者が生み出した、最高な素材を使っています。
毎日最高の味を一定に保つため手抜きは一切できません。
「美味しい素材」は、ただ単に組み合わせたからといって、その美味しさが相乗効果をもたらすとは限りません。
それぞれの素材をどう調和させて美味しさをさらに引き出すかが、クリエーターとしての仕事であり、それを引き出したものが千賀屋の味なのです。
「パン屋さんの仕事=パン作り」だけではありません。パン屋さんの仕事のひとつにパン作りがあり、それと同じくらい大切な仕事がたくさんあります。そのひとつが、作業場の清掃。清潔であるということは“食”を生業にする私たちの絶対的な役目です。そして役目である以上に、美味しいパンを作ることにおいてもとても重要なことと考えます。つまり、掃除がいきとどいているということは、製造に常に妥協が無い社員の心がまえを表しているとともに、酵母に良い環境をうみだしているということなのです。
パッケージはお客様への美意識の象徴です。洗練されたパッケージデザインは、食す前の「おいしさ」なのです。